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6月19日
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狂牛病(クロイツフェルト・ヤコブ病)が世間を騒がせた5年前、イギリスに一日でも滞在(1980〜96年)した者は献血の資格を失い

私も献血できなくなりましたが、今年の1月下旬に規制が緩和され、一カ月以上の滞在者でなければ献血が可能になりました。

それで5年ぶりに献血に行ったところ、今まで入ったことのない部屋に連れ込まれ、身体のあちこちに電極を取り付けられるので少し狼狽しました。

一年以内に健康診断をしていない40歳以上の成分献血者には、心電図をとることが決められているのだそうで、

この5年のうちに40歳を超えていたことを思い出させられました。

私が献血に行くのは、初めはバイクに乗り、事故が他人事ではなかったからでしたが、そのうち、自分が社会の役に立っているという、

具体的な手ごたえが欲しいからだと気がつきました。本当は絵を描くことで何がしか社会に貢献できていると思えればそれに越したことはないのですが、

なんだか自己中心的にただ好きなことをやっているだけの気分に襲われることがあり、そんなときはフラフラと献血センターの扉に吸い込まれるのです。